大竹しのぶ
100万回生きたねこ(プロローグ)
100万年もしなないねこがいました…
あるとき,ねこは王さまのねこでした…
あるとき,ねこは船のりのねこでした…
あるとき,ねこはサーカスの手品つかいのねこでした…
あるとき,ねこはどろぼうのねこでした…
あるとき,ねこはひとりぼっちのおばあさんのねこでした…
あるとき,ねこはの小さな女の子のねこでした…
あるとき,ねこはだれのねこでもありませんでした…
どんなめすねこも,ねこのおよめさんに…
たった1ぴき,ねこに見むきもしない,白いうつくしいねこが…
ある日,ねこは,白いねこのまえで…
白いねこは,かわいい子ねこを…
やがて,子ねこたちは大きくなって…
ある日,白いねこは,ねこのとなりで…
ねこはもう,けっして生きかえりませんでした。(エピローグ)
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